藻類の生長に必要なリン、珪素、鉄等をガラス化した素材で、中に含んだ成分を水中でイオンの状態で溶出します。
光合成を促進する鉄分は、藻類に直接吸収される2価のイオンの状態で溶出します。
イオンカルチャーを使用することによって、早期の藻場造成、効率的な付着珪藻の増殖など藻類の生長が促進されます。
長期に渡り、安定して継続的に成分が溶出し、また海水に含まれる成分のみから成る無害で安全な製品です。
イオンカルチャー(イオン溶出型藻類増殖ガラス)
用途
アワビ、ウニ等の種苗生産時の付着珪藻の増殖に利用する「イオンカルチャーパック」、藻場造成に利用する「イオンカルチャープレート」があります。
イオンカルチャーパック
- イオンカルチャーパックはアワビ、ウニ等の種苗生産における付着珪藻の増殖を向上させます。
- 成分の異なる3種類のイオンカルチャーと緩効性窒素の組み合わせで高い増殖効果をもたらします。
- 餌料を安定して増殖できるので、アワビ、ウニの生長が早まり、生残率も向上します。
- 溶出期間は約3ヶ月です。
- 水槽に入れておくだけなので、維持管理の手間がかからず、省力化が図れます。
使用例
イオンカルチャープレート
- イオンカルチャープレートはイオンカルチャーを表面に露出させたモルタル板です。
- 溶出した鉄分が光合成を活発にし、海藻類の生長を早めます。
- 溶出期間は約10年です。
- 形状は250×80×30mm、重量約1.4kgと手頃なサイズで取り扱いが容易です。
- 消波ブロックには専用の接着剤を用いて取り付けます。
施工例
*イオンカルチャーは東洋ガラス株式会社との共同開発製品です。