社会貢献

当社は行動規範9にて「社会貢献活動に積極的に参加するとともに、
国内外の各地域の歴史・文化・慣習等を尊重し、事業活動を通じて社会の発展に貢献します。」と定めています。
現場見学会や出前授業など、事業活動に関連づけた社会貢献活動も積極的に実施しています。

  • 教育支援活動

「担い手育成活動」における現場見学会の実施

6月29日、令和3年度大分港(大在西地区)岸壁(-9m)地盤改良工事の現場で、大分工業高等専門学校の学生44名(2年生40名、卒業研究生4名)、教員5名の計49名を対象に港湾土木工事の現場見学会を実施しました。

今回の現場見学会は、土木業界の将来の担い手確保の一助として、学生に海上工事に興味をもっていただくことを目的として、現場で活躍する船舶・機械や施工に携わる人の姿を実際に目にしてもらう機会を設けたものです。

発注者である九州地方整備局別府港湾・空港整備事務所のご担当者による事業概要の説明、現場代理人からの見学概要の説明の後は3班に分かれ、海上地盤改良を行うCDM船に乗船し、担当者の説明を聞きながら現場地盤改良を行う様子を見学。座学講義では地盤改良工法の講義や小型造波装置を使用した消波ブロックの効果体験の他、CDM船(信幸建設(株)保有)の説明なども行いました。

参加した学生からは、「今後の学習に役立つ知識や情報が得られた」、「建設業への関わりにおいて、発注者(公務員)・設計会社・施⼯会社等があり、⼥性の活躍する部⾨が色々あることを知り、建設業への興味をもった。」等の感想をいただきました。

今回の見学会に参加した学生44名のうち女子学生が19名、視察に訪れた10名以上の発注者にも女性職員がおられ、建設業に興味を持つ女性の増加を改めて実感しています。

なお、今回の取り組みは、大分建設新聞(2022年7月15日号)および同社のWeb大分で取り上げていただいています。
港湾土木の現場見学会 大分高専学生を対象に (Web大分 2022年7月12日)
(https://www.oks-news.com/Article/detail/151286)

  • 教育支援活動

川越女子高等学校SSH活動への協力

8月4日、SSH(スーパーサイエンスハイスクール)の活動として液状化の研究を行っている埼玉県立川越女子高等学校の2年生を対象に、本社応接室にて液状化に関する学習の機会を提供しました。

実験装置や資料を用いて液状化対策の工法に関する説明や当社の液状化対策の実績等についてご紹介したほか、地盤改良工事の現場での勤務経験を持つ女性技術者との質疑応答を行い、実際に現場で地盤改良工事を行う際の注意点や苦労等についてもお話ししました。今回の学習が今後の研究の参考になれば嬉しい限りです。

●参加学生からの感想

  • 普段は陸上の対策を多く見ていたので、海底の地盤改良のお話も伺えて、海上にも地盤改良があるのだなと知りました。
  • たくさんの工法があるけれど、場所によって適応する工法、適応しない工法があること、また、その場所に適応する工法を調べつつ、ニーズに応える工法も開発していることが凄いと思いました。
  • インターネットで調べることで、どのようなことをやっているか、工法名や概要等を知ることはできましたが、今日お話を伺って具体的にどのようなことをしているか等、新たに知ることがたくさんあって良かったです。

●担当教諭コメント

今回、どのような工法がどのくらいの割合で行われているか、それぞれの工法のメリットやデメリットのバランス、最近増えている工法等について伺えて良かったです。
また、液状化の被害が起きた時に工法によって守られた施設、工法によって防げている被害についてのお話を伺い、地盤改良の工法の力は凄いと思いました。液状化対策を行う意義もあらためて実感し、生徒たちの今後の研究の方向性の参考になりました。
既に60もの工法があるので、新しい液状化対策の工法を考えることは難しいと思いますが、生徒たちと頑張って研究していきたいです。

  • 教育支援活動

横須賀市野比東小学校で「消波ブロックの役割と海の防災」出張授業を実施

12月3日、横須賀市立野比東小学校で小学4年生約70人を対象に出張授業を実施しました。今回参加した子どもたちは総合学習で「海の防災」をテーマに継続的な学習を行っています。出張授業でテトラポッドの役割や海の災害・防災事業について、目で見て、触って体感できるプログラムを実施することで、海が身近な子どもたちに、身の回りの自然災害、防災事業・技術を伝えることができました。また後日、出張授業を受けた子供たちから、お礼状をいただきました。

●参加した子どもたちからの感想

  • 「普段、通学中に目にしている、消波ブロックの役割がよく分かった」
  • 「横須賀の海(三崎)でも一番大型のテトラポッド(80t)が使われていると聞いて驚いた」
  • 「テトラポッドを実際に作ったり、積上げたりして楽しかった」
  • 「昔の野比海岸と今の野比海岸の違い(海岸が少なくなってきた)に驚いた」
  • 教育支援活動

東京都中央区立の小学校および健康学園にSDGs関連書籍を贈呈

当社社員、ご家族の皆さまにSDGsへの理解を深めていただくことを目的として、「CSRレポート2021」とともに配布しました「こどもSDGs なぜSDGsが必要なのかがわかる本」を未来を担う子どもたちの教育に役立てていただくため、中央区教育委員会のご協力により、12月13日、東京都中央区立の小学校16校および健康学園である宇佐美学園に贈呈しました。

なお、「こどもSDGs なぜSDGsが必要なのかがわかる本」の売上げの一部は、「一般社団法人こども食堂支援機構」を通じて全国のこども食堂支援に使われます。

●中央区立月島第三小学校校長 小野内雄三先生

将来の持続可能な社会の担い手となるべき子どもたちにとって、ESD(Education for Sustainable Development、「持続可能な開発のための教育」)やSDGsについて学ぶことは大切です。いただいた図書を、図書室や教室で、調べ学習やSDGs学習の糸口として活用させていただきます。ありがとうございました。

  • 教育支援活動

NPO法人環境防災コンシェルジェへの参加

総合技術研究所では海洋・水理グループが主体となり、NPO法人環境防災コンシェルジェが主催する「環境防災セミナー」に継続的に参加し、海外海洋関係の環境および防災に関する技術等の情報提供を行っています。この取組みに対し、NPO法人環境防災コンシェルジェより感謝状をいただきました。

  • 教育支援活動

「テトラポッドを研究開発するお仕事」を開催

10月23日、海と日本PROJECTの一環として、小学生を対象とした「テトラポッドを研究開発するお仕事」を総合技術研究所で開催しました。
海と日本PROJECTは日本財団、総合海洋政策本部、国土交通省の旗振りのもと、オールジャパンで推進している海で進⾏している環境の悪化などの現状を全国の⼈たちに伝え、海を未来へ引き継ぐアクションの輪を広げていくためのプロジェクトです。
今回は「テトラポッドを研究開発するお仕事」ということで、子どもたちはキッズ研究員として断面水槽での実験、平面水槽や実物のブロックの見学、石膏でのブロック製作など、職業体験を通して、波や消波ブロックの仕組み、防災について学ぶ機会を提供しました。
最後に今⽇経験したこと、学んだことをレポートにまとめて発表してもらったところ、「テトラポッドのスキマが波を弱め、⿂のすみかになることを話したい」、「テトラポッドについて友達に話したい」、「いろいろなブロックがあり楽しかった」と海の環境や消波ブロックに関する興味が高まったという嬉しい感想をいただきました。

「テトラポッドを研究開発するお仕事をしよう!」の動画が公開されています。

  • 教育支援活動

東海大学付属高輪台高等学校の企業訪問への協力

8月3日、当社の消波ブロックに興味を持ち問い合わせをくださった東海大学付属高輪台高等学校の1年生を総合技術研究所に招待し、研究所の見学と消波ブロックに関する学習の機会を提供しました。
当日はブロック環境事業本部、総合技術研究所の社員が消波ブロックの役割、当社ブロックの性能を説明し、石膏を使用したテトラポッドの製作体験などを行いました。
参加者からは「津波の越流の様子が実験で見られて良かった」、「今回学習した内容をどうしたら文化祭で伝えられるか」など、楽しそうな感想をいただきました。

  • 社会福祉活動
  • 教育支援活動

⿅児島⼤学教育学部附属特別⽀援学校への⽬杭の発注

グループ会社の株式会社ソイルテクニカでは社会貢献活動の⼀環として、1995年5⽉から⿅児島⼤学教育学部附属特別⽀援学校に地盤改良の杭の打設⽬印となる⽬杭を発注し、今年で26年となります。今年も東京機械センター、⼤阪機械センター宛に、同校からお礼状と⽣徒の皆さんが作業学習の⼀環として制作された⼲⽀の置物をお送りいただきました。めぐい作業は⽣徒の皆さんの育成の機会として活かされ、⽬杭の購⼊費は校外での買い物学習や公共施設の利⽤学習に活⽤されています。

  • 教育支援活動

さいたま市⽴本太⼩学校の⾃由研究への協⼒

2019年の夏、さいたま市⽴本太⼩学校の6年⽣の児童から「⾃由研究テーマで消波ブロックを取り上げたい」とのご相談をいただき、ブロック環境事業本部より関連資料やゴム模型の貸し出しを⾏いました。
「新たに消波ブロックを作る!」をテーマに⾏われた⾃由研究は学内選抜を勝ち抜き、「さいたま市理科研究発表会」で最優秀賞、さらに「埼⽟県理科研究発表会」で優秀賞の結果を残すことができたそうです。
後日、模型の返却とともにお礼のお⼿紙と研究発表資料をいただきましたが、研究の着眼点や過程が⼩学⽣とは思えないほどレベルが⾼く、⼦どもながらの柔軟な発想で未来の消波ブロック(将来の夢)を研究するなど、将来が楽しみで私たちにとっても刺激になりました。

⼿作りの砂浜に家に⾒⽴てた物を設置し、テトラポッドの効果を確かめる実験
テトラポッドがなぜこの形なのか?様々な材質、形状の物と⽐較する実験
未来の消波ブロック(将来の夢)(⼀例)
発電と消波の働きを兼ねた回転する消波ブロックを研究中
未来の消波ブロックの実験
  • 災害支援活動

台風被害に対する応急復旧支援活動

昨年10月に台風19号の高波等により被災した中日本高速道路(株)管轄、西湘パーキングエリア(下)の破損した既設構造物の撤去や消波ブロック等の災害復旧にあたり、要請に応じて迅速に対応し「西湘バイパス沿岸漁業に多大なる貢献をされた」と感謝状をいただきました。
また台風21号がもたらした大雨により被災した東日本高速道路(株)管轄、常磐自動車道の法面1箇所、首都圏中央連絡自動車道の法面2箇所を、夜間の緊急要請にも対応して応急復旧させるとともに、首都圏高速道路網の復旧に貢献することができました。この災害応急復旧対応に「社会的使命である安全で安心な高速道路空間の提供に大きく貢献するものである」と感謝状をいただきました。

首都圏中央連絡自動車道の被災状況
復旧後

応急復旧支援活動の一例

台風19号 郡山管理事務所管内 複数個所に発生したのり面の土砂流出などの災害に対する応急復旧支援
仙台東管理事務所管内 複数個所に発生したのり面の土砂流出などの災害に対する応急復旧支援
西湘バイパス西湘PA(下) 破損した既設構造物の撤去や消波ブロック等の災害復旧
台風21号 常磐自動車道 法面1箇所の崩落等に対する夜間の緊急応急復旧支援
首都圏中央連絡自動車道 法面2箇所の崩落等に対する夜間の緊急応急復旧支援