- プロジェクトストーリー
- 橋梁
日本の新たな大動脈の建設
新東名高速道路下糟屋第一高架橋他2橋(下部工)工事

プロジェクト担当者
土木事業本部 工事部 2006年入社
山口 瑞樹(やまぐち みずき)
工期遵守を強く求められる工事であり、完成部分から順次引渡す計画となっていたため、工程管理に大変苦労しました。大型工事の現場責任者は初めてでしたが、他現場からのバックアップもあり、何とか工事を完了することが出来ました。
新東名高速道路の橋梁下部工32基を施工
新東名高速道路は現東名の混雑解消・利用サービスの向上、災害・事故発生時の現東名の代替性を有する路線の整備、三大都市圏の連携強化の3点を目的に中日本高速道路(株)が事業主体となって整備を進める国家事業です。当工事では、厚木南I.Cから伊勢原JCTのうち、歌川橋(1基)、下糟屋第一高架橋(23基)、下糟屋跨線橋(8基)の計32基の橋脚を新規構築しました。

- SCENE
- 01
安定した施工地盤の確保
工事区域の地層は、腐植土層が10m程度堆積しており、非常に軟弱な地盤でした。安全かつ高精度の施工を行なうためには、大きな施工機械を支えるための建固な地盤を作ることが重要です。このため、当初の計画には無い地盤改良を提案し実施しました。地盤改良の計画においては、当社の強みを生かし、確実な品質が得られ、周辺環境への影響が小さく、かつ経済性に優れた工法を選定しました。計画から施工までトータルコーディネートすることで、工程を遵守しながら、確実な施工を行うことが出来ました。

- SCENE
- 02
鉄塔や線路との近接施工への配慮
工事区域内に送電線の鉄塔および小田急小田原線に近接する箇所(最小離隔15m程度)があったため、工事による鉄塔や鉄道の変異を防止することが重要な課題でした。そのため、FEM解析をはじめとした事前検討を十分に行い、鉄塔や鉄道を管理する各事業者に丁寧な説明を行うことで理解を得ました。また。施工時には鉄塔や鉄道の変異を常に監視し、影響が出ないように施工を行いました。

- SCENE
- 03
施工管理の強化による基礎杭の品質確保
当工事で構築する橋脚は地盤から約30m下の固い地層(支持層)まで鋼管杭を打ち込んで支える構造であり、鋼管杭の打設位置と打設深度を正確に管理することが重要な課題でした。そのため、通常の測量に加えGNSSを用いて打設位置を再確認することで、杭の位置精度を確保しました。また、杭先端の深さと支持層への到達を正確に把握するため、杭打設時に得られる各種の計測値を受注者・発注者の双方で共有できる体制を構築して施工管理の確実性を向上しました。これらの工夫により、378本ある杭の全てで精度を確保できました。

- SCENE
- 04
強度と耐久性の高い型枠を採用し
効率と品質を向上
工程の中で最も時間を要するコンクリート構造物の施工においては、通常用いられる木製型枠に替えて鋼製型枠を採用しました。鋼製型枠は木製型枠に比べ高い強度を有するため、型枠1ユニット当たりのサイズを大型化して効率化を図りました。また、型枠面には耐久性の高いステンレス面板を採用しました。ステンレス面板は摩耗や錆に強いため、コンクリート表面の品質を確保しつつ効率的な型枠の転用を可能とし、橋脚の出来栄えに関し発注者から高い評価をいただきました。
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