In-Cap工法

地盤改良を併用した杭基礎の耐震補強工法

In-Cap工法は、固化改良を併用した既設杭基礎構造物の耐震補強工法です。既設のフーチング近傍を所要深度の鋼矢板で取り囲み、鋼矢板内部の地盤を高圧噴射撹拌工法により固化改良し、さらに既設フーチングと鋼矢板を増しフーチングを介して一体化することで補強構造体を構築します。 In-Cap工法はオリエンタル白石(株)、日特建設(株)、 (株)不動テトラの3社で組織された共同研究会「地盤・基礎21研究会」で開発しました。

構造概要図

特長

In-Cap工法は、従来の増杭工法と比較して以下の特長を有しています。

  • 既設フーチングまわりの地中壁を掘削時の土留めと兼用できるため、仮設土留め工を低減できます。
  • 低空頭作業空間における太径杭の打設や構築作業を省略または低減できます。
  • 増しフーチング躯体の鉄筋組立とコンクリートの使用量を低減できます。
  • 施工占用幅が小さいため、施工時の交通規制を縮小できます。
  • 以上のメリットより、工費30%・工期50%※の低減が可能です。(※ 試算結果の一例)

施工方法

施工手順

①既設フーチング周りに地中壁(鋼矢板)を打設

②地中壁内部を高圧噴射撹拌工法により固化する。

③地中壁内部をフーチング下端まで掘削し、既設フーチングと地中壁を鉄筋コンクリートで一体化する。

④鋼矢板頭部を切断し、現地盤まで埋め戻す。