2021.02.15
お知らせ

洋上風力発電設備に係る洗掘防止工法で共同研究

袋型根固め工用袋材「フィルターユニットS型」の活用検討

株式会社不動テトラ(社長 奥田眞也)ら民間3社は、国立研究開発法人 海上・港湾・航空技術研究所 港湾空港技術研究所(所長 稲田雅裕)、一般財団法人 沿岸技術研究センター(代表理事・理事長 高橋重雄)と共同で、洋上風力発電設備の支持構造物周りの洗掘防止工法の確立に関する共同研究を行っています。 我が国では外洋に洋上風力発電設備を設置した事例はほとんどなく、洋上風力発電設備の支持構造物周りの洗掘機構および洗掘防止対策工法については、必ずしも技術的知見が十分には蓄積されていませんでした。 網状の袋材に石材を充填した袋型根固材は、防波堤や海岸、河川堤防の侵食対策として技術開発が進められ実用化されており、安定性、施工性、維持管理性、経済性の観点から洋上風力発電設備支持構造物周りの洗掘防止工としてもその優位性が期待されています。 共同研究は、水理模型実験などを通じて洋上風力発電設備支持構造物周りの洗掘機構を明らかにし、袋型根固材を用いた洗掘防止工法を実用化するとともに、合理的で経済的な設計手法の確立を目的として行うものです。 これまでに、不動テトラ総合研究所の断面水槽での基本実験を終え、今後、港湾空港技術研究所の大規模波動地盤総合水路にて縮尺1/9程度の大規模実験を行う予定です。 2021年度には詳細実験を実施し、2022年3月を目途に研究成果を公表する予定です。

実施体制