2019.05.17
お知らせ

地盤改良工法の施工管理システム Visios ®-3D が NETIS に新規登録
(登録番号:KK-190005-A)

Visios®-3D の NETIS 登録に加え、新技術 Visios®-AR との併用により ICT 地盤改良の前進を目指す

「Visios®-3D」NETIS への登録完了

株式会社不動テトラ(社長 奥田 眞也)と株式会社ソイルテクニカ(社長 田中 理雄)が開発、実用化した新技術【地盤改良工法の施工管理システム「Visios®-3D(ビジオス・スリーディー)」】が 4 月 25 日 NETIS に新規登録されました。
「Visios®-3D」は国土交通省が推進する i-Construction の理念に基づく、ICT を活用した地盤改良工法の施工管理システムです。これまで分かりにくいとされてきた地盤改良の施工状況を、アニメーションを用いてリアルタイムに管理するととともに、施工情報は3次元モデルにより視覚的に表現することを可能としたもので、当社の代表的な機械撹拌式深層混合処理工法である「CI-CMC 工法」に適用し、既に 30 件以上の現場で実績を有しております。
今回、新たに「SAVE コンポーザー」や「グラベルドレーン工法」の砂杭系工法への適用を可能とし、汎用性の高いシステムとして認められ、NETIS 登録されました。

砂杭系工法の施工管理計器画面表示例

不動テトラの目指す ICT 地盤改良の展望

「Visios®-3D」さらなる汎用性の強化

現在「Visios®-3D」の NETIS 登録範囲は、上述した 3 工法ですが、今後はさらに多くの地盤改良工法に展開していくことで、より汎用性の高い施工管理システムとして、幅広い分野の地盤改良に活用していく計画です。
追加技術の第一弾として、高圧噴射撹拌工法である「エフツインジェット工法」への実装、現場確認が完了しています。地中での改良材スラリーの高圧噴射状況などの施工状況の可視化、3 次元モデルによる改良体出来形の確認、改良深度や改良材スラリー投入量などの施工情報を色分け表示で解りやすく示すことが可能です。

エフツインジェット工法施工管理計器画面表示例と3次元モデル図化例

新技術「Visios®-AR」併用による地盤改良現場全体の ICT 化

さらに不動テトラは、地盤改良工法の補助作業を行う重機(バックホウやタイヤショベル)に搭載する、AR(拡張現実)技術を利用した多目的施工支援システム「Visios®-AR」を開発・実用化しました。
「Visios®-AR」を搭載した重機は、運転席に設置したタブレット画面上の現実画像に改良杭施工位置、埋設管・鋼矢板などの地中構造物や地盤改良機足場となる敷鉄板の敷設位置など任意の図形(仮想線)を重ねて表示することが可能です。オペレータはこの画面を見ながら、敷鉄板の敷設等の補助作業を行うことができます。
「Visios®-3D」と「Visios®-AR」を併用することで、各重機のオペレータ間で情報共有が可能となり、地盤改良現場全体の ICT 化が実現します。これにより、測量作業や誘導作業の省力化、地中構造物への配慮、改良杭の打設位置間違い防止などに高い効果が期待できます。

Visios®-AR

今後、不動テトラはより多くの地盤改良の現場に本システムの適用を目指し、「地盤改良の見える化施工」「生産性・安全性・品質の向上」を可能とする ICT 地盤改良を推進していくことで、信頼性の高い地盤改良とその確かな品質を提供していきます。

※) Visios® : Visible Operation System を語源とした造語であり、不動テトラの登録商標です。
※) Visios®-3D、Visios®-AR ともに、特許出願中です。
※)NETIS:国土交通省の運営する新技術情報提供システム(New TechnologyInformation System)です。

Visios®-3D の概要

「Visios -3D(ビジオス・スリーディー)」は、地中での地盤改良の施工状況を随時アニメーションで確認できる「リアルタイム施工管理システム」と、施工情報を 3 次元で表示できる「3 次元モデル化システム」の機能を有する施工管理システムです。
従来の地盤改良施工機に本システムを搭載することで、クラウドを利用して複数の現場スタッフがタブレット端末等によりリアルタイムに施工状況を確認できるとともに、3 次元モデルで視覚的に情報を表現することができるようになります。
今回、既に適用されていた機械撹拌式深層混合処理工法「CI-CMC 工法」に加えて、「SAVE コンポーザー」「グラベルドレーン工法」といった砂杭系工法への適用も可能となり、地中での砂の排出状況や、ケーシングを打ち戻し、締固まった砂杭を造成する過程の可視化や、3D モデルによる打設深度や造成砂杭の適切な材料投入量と言った施工データを色分け表示により確認できるようになりました。

リアルタイム施工管理システムの構成

お問い合わせはこちら