2024.08.07
お知らせ

浚渫兼起重機船(押航式)FT400を起工

~海洋インフラの再構築に向け新機能を搭載し環境性能を向上~

株式会社不動テトラ(社長 奥田眞也)は、2024年8月5日(月)、兵庫県相生市にある富士海事工業株式会社で、2025年春就航予定の浚渫船兼起重機船(押航式)「FT400」の起工式を行い、関係者15名で建造中の安全と順調な進捗を祈願しました。

 

 

 

「FT400」は、省人化・生産性向上としてDPS(Dynamic Positioning System)、ICT施工支援・AI航行支援システムを有し、ハイブリッド蓄電システム・陸電供給システム・電動スラスター搭載により、環境性能向上に努めています。また、女性専用室や災害時避難所としての機能を発する船倉設備を整備しウェルビーイングやユニバーサルデザインにも考慮した設計となっています。
作業船は、我が国の社会経済活動や国民生活を支える港湾・空港の建設・維持等の工事に必要不可欠な存在です。また、東日本大震災が発生した際には、自社船「2001テトラ号」が被災地の復旧作業に従事し、迅速な復興に貢献する等、災害対応においても重要な役割を果たしました。
当社としては、国土交通省で検討された「港湾・空港工事の持続可能性を確保するための作業船のあり方」(令和5年3月港湾・空港工事のあり方検討会報告)において示された「災害対応」と「カーボンニュートラルの実現」の視点から「2001テトラ号」に代わる浚渫兼起重機船の建造を実施することとしました。
不動テトラは、今後、さまざまな海上プロジェクトへの浚渫兼起重機船の参画に向けて積極的な営業を展開していくとともに、災害発生時において対応が可能な機能を装備することにより、被災地の災害支援活動に役立ちたいと考えています。

【FT400完成イメージ】

【新機能・新設備】
[新機能1]
DPS(Dynamic Positioning System) アンカーレスでの作業や自動船位保持・移動が可能です。
[新機能2]
AI航行支援システム 海上衝突防止および監視業務低減により安全性の向上と省人化を可能にします。
[新機能3]
無線ウィンチ 無線ウィンチにより省人化・安全性の向上を図ります。
[新機能4]
ハイブリッド蓄電システム・陸上電力供給システム 発電機の少量化、夜間および作業休止時の発電機稼働時間を削減できCo2発生量を削減します。
[新機能5]
電動スラスター 蓄電システムと併せて余剰電力を有効活用し、Co2発生をゼロにします。
[新設備1]
女性専用室 女性職員や女性船員の乗船に配慮しています。
[新設備2]
避難所設備 船倉の一部(約100㎡)を災害時の避難所に即時変更可能な設備としています。

[新機能1]DPS(Dynamic Positioning System)
潮流、風、波等の外力に対して、推進装置をコンピューター制御し、
アンカーレスで船舶を洋上の定点に自動的に位置保持するための装置およびシステムです。

 


[新機能4]ハイブリッド蓄電システム
使用電力をトータルにコントロールし、環境に配慮します。

 


[新機能5]電動スラスター
余剰電力を有効活用することで環境に配慮します。

 

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