2024.12.19
お知らせ

国土交通省による「建設機械施工の自動化・遠隔化技術に係る現場検証」に選定され、地盤改良現場の無人化施工システムの検証実験を実施しました

~地盤改良技術として初の選定~

株式会社不動テトラ(社長 奥田眞也)と株式会社カナモト(社長 金本哲男)は、この度、国土交通省が実施する「建設機械施工の自動化・遠隔化技術に係る現場検証」の実施者に選定され、不動テトラの総合技術研究所(茨城県土浦市)多目的試験フィールド内で「地盤改良現場の無人化施工システムの検証実験」の現場検証を実施しています。地盤改良技術としては、初めての選定です。
本現場検証技術は、地盤改良小型施工機に遠隔操縦システム「KanaTouch(カナタッチ※1)」と自動打設システム「GeoPilot-AutoPile」を組み込み実施しています。
今回の検証により、従来の手動操作に対して、これらの技術がどのような利点をもたらすか、また、施工に伴う人員の負担軽減や、作業環境の改善が期待される中で、実際の施工プロセスにおける技術の適応性や信頼性および安全性を確認し、地盤改良施工機の遠隔操縦および自動化施工技術の実用性と効果の評価を行い、今後の技術開発や導入計画に資するデータを取得します。

※1 「KanaTouch」は(株)カナモトの保有する建設機械遠隔操縦システムの商品名です。

 

【遠隔操縦・自動化施工の実施内容】

①遠隔操縦による地盤改良施工機のリーダー傾斜の調整、走行、旋回
②遠隔操縦及びGNSS位置誘導システムによる改良杭打設位置への誘導、セット
③遠隔操縦による地盤改良杭の手動打設(撹拌翼の回転、昇降、スラリープラントの制御)
④遠隔操縦及び自動打設システムによる地盤改良杭の自動打設及びスラリープラントの自動制御
⑤安全検証(表示灯確認、人・障害物検知、非常停止の作動確認)

12月17日に実施した国土交通省検証実験立会では、遠隔操縦・自動化施工についての検証を行いました。

不動テトラは、これまでに培った技術に加え、ICTやAIを活用することで、省人化や無人化へ向けた地盤改良現場の無人化施工システムの確立を今後も目指します。

【国土交通省検証実験立会の様子(2024年12月17日)】

小型改良施工機

遠隔操縦室

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