2025.12.03
お知らせ

不動テトラ・日本製鉄が地球にやさしい鉄鋼スラグを用いた締固め砂杭工法専用の地盤改良材料「ジオチェンジャ」を共同開発

 

株式会社不動テトラ(社長:奥田眞也、以下、不動テトラ)と日本製鉄株式会社(社長 COO:今井正、以下、日本製鉄)は、日本製鉄の製鉄時に発生する鉄鋼スラグを原材料とする、地盤の液状化対策に用いられる締固め砂杭工法専用の地盤改良材料「ジオチェンジャTM」を共同開発しました。

「ジオチェンジャ」は“省エネルギー・省資源・CO2削減を可能にする「地球にやさしい資材」”である鉄鋼スラグを用いており、建設発生土と混合することにより、建設発生土を締固め砂杭工法の中詰め材として利用可能な品質に改質します。
天然砂は環境保全の観点から採取規制の強化による安定的な調達が困難になってきており、また建設発生土は処分場の逼迫や処分コストの増加といった問題を抱えています。さらに近年では、物価や燃料の高騰が、建設資材の調達や土砂の運搬コストを一層押し上げています。こうした背景から、天然資材への依存を減らし、発生土の有効活用を図るための新たな技術ニーズが急速に高まっています。「ジオチェンジャ」は従来の改質技術(セメント・生石灰や再生砕石等の粒度調整材)と比較し、優れた改質効果を発揮するため、これまで外部へ処分していた低品質土が活用でき、トータルコストダウンとCO2排出量の抑制が図れます。

技術概要

液状化対策として使用される締固め砂杭工法:サンドコンパクションパイル(以下、SCPと表記)工法やSAVEコンポーザー(不動テトラ商品名)では、中詰め材料として、通常は良質な天然砂が使用されます。
「ジオチェンジャ」は、通常中詰め材料としては利用できない低品質土を改質することが可能であり、高い杭芯強度を満足します。また、この改質作業にかかるコストは、従来の石灰を用いた手法と比較して約40%削減可能です。
また、従来の石灰により改質した中詰め材料は、ケーシング内への付着により施工性が低下しがちでしたが、「ジオチェンジャ」は、中詰め材料に要求される施工性(ケーシング内付着抑制)を満足することができます。

図-1:「ジオチェンジャ」の技術概念図

「ジオチェンジャ」の特徴

  1. 中詰め材料に適した高い改質効果
    「ジオチェンジャ」は、製鋼スラグを原料とする締固め砂杭中詰め材用に粒度と成分を管理した材料であり、対象土の含水比低下効果と粒度改善効果を併せ持つ製品です。
  2. 良質材(天然砂)と同等の品質保証
    「ジオチェンジャ」は、低品質土を改質し、良質な天然砂を使用した場合と同等の杭芯品質、施工品質を実現します。
  3. 現場管理の簡略化と安全性向上
    粒状材料のため、セメントや石灰等の粉体材料に比べて発塵が少なく、運搬や保管にも特別な設備は必要なく、取り扱い易く、現場の負担を軽減します。
  4. 建設発生土の有効活用
    これまで外部へ処分していた低品質土を現場内で有効に活用できます。
  5. コストダウン・環境貢献を両立
    建設発生土の利用量増加は、地盤改質材料の搬入・運搬量を削減し、トータルコストダウンに直結します。加えて、砂などの自然資源採掘の抑制や、建設発生土の場外搬出に伴うCO2排出量の削減など、多方面で環境負荷の低減に寄与します。

 

表-1:既往改質技術と「ジオチェンジャ」による改質効果比較表

今後の展望

本技術および材料について、特許を出願済みです。環境貢献とトータルコストダウンを実現する本技術は、両社それぞれのサステナビリティ関連事業の収益基盤強化に大きく貢献するものと期待されます。
「ジオチェンジャ」を「リソイルPro」と組み合わせることで、建設発生土の適用範囲が拡大します。より多くの建設発生土を利用することで、SCPの環境負荷低減を目指していきます。

 

写真-1:「ジオチェンジャ」による改質土を用いたSAVEコンポーザー実験工事の様子

写真-2ジオチェンジャを用いた杭芯の試掘状況-改質土の自硬性を確認-(改良径700mm以上を確認)

 

■本開発商品についてのお問い合わせはこちら
日本製鉄株式会社
コーポレートコミュニケーション部 広報室:https://www.nipponsteel.com/contact/

株式会社不動テトラ
地盤事業本部 技術部    TEL 03-5644-8534

■本リリースについてのお問い合わせ先
株式会社不動テトラ
経営企画部 CSR推進室  TEL 03-5644-8575

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