Project Story.01

土木事業ストーリー

歴史的かつ文化的背景を持つ鳴瀬川野蒜水門災害復旧工事プロジェクト

児戸 睦尚

土木事業工事部 工事課
2006年入社

既存の水門の背後に新たな水門の設置へ

野蒜水門は宮城県東松島の鳴瀬川河口から約600m上流に位置します。東名運河と鳴瀬川を結ぶ水門として、鳴瀬川からの逆流を防ぐために2003年に設置されたものです。東日本大震災による被害は免れましたが、今回の大震災を受けての堤防整備に伴い、堤防のかさ上げが行われることになりました。その結果、水門本体と基礎の強度が足りなくなったため、既存の水門を残したまま、その背後に新たな水門を設置するという方法がとられました。今回のプロジェクトの特徴は、既存の水門を移設し、基礎の強化を図るとともに、新たな水門を設置することにありました。(既存の水門を移設するために1枚60トンの水門の扉体を550トンクレーンで吊り上げ移設する工法はスケールが大きく特徴的でした。)
もう一つ、この水門のある周囲には、日本三景の一つとして知られた景勝地であり、明治時代に日本初の近代港湾が計画建設された野蒜築港跡としても知られています。こうした歴史的・文化的背景を持つ場所として、景観や自然環境に配慮した設置工事が進められたことも、大きな特徴の一つでした。不動テトラでは、東日本大震災に伴うさまざまな復旧・復興工事を手がけてきましたが、その中でも今回のプロジェクトは、代表的な復旧施工事例の一つです。

景観や自然環境を配慮した工事で、
幅広い知見を獲得。

今回のプロジェクトは、2014年に着工しましたが、私は翌年の2015年から2017年の完成までの約1年半、施工管理担当者として携わりました。今回の工事は、これまで携わってきた工事とは異なるさまざまな特徴がありましたので、これまでにない幅広い経験を培うことができた、印象深い工事となりました。工事全体で最も苦労したことは、資材の一つである生コンクリートの調達でした。他の復旧・復興工事の時期とも重なり、調達する量に限りがあり、使用日のかなり以前から予約する必要がありました。
個人的には、基礎杭工事や水門本体工事以外にも、付帯施設の建築工事もあり、電気工事や水門移設の機械工事など土木工事の施工管理とはまた違った経験をし、多くの知見を得ることができました。もう一つ、歴史的・文化的な背景をもった場所でしたので、景観や自然環境に配慮した工事の進め方も学ぶことができたと思います。
また、煉瓦造りの野蒜水門は観光スポット・住民の憩いの場の一つにもなっていますので、そんな工事に関われたことも、やりがいの一つにつながっています。

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